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narukomex and the city

昔、僕らはよくいっしょにいた。

ちゃんとつきあってたわけじゃないけど、1年くらいの間。
多いときは毎週末会ってた。


昨日、その彼女が、駅のホームにいた。
ベンチに座って、携帯いじってた。
僕は目の前を通り過ぎて、20mくらい先で振り返ってみた。
まだ携帯いじってる。


なんだ、これ。
彼女の実家の最寄駅はここだけど、こんなふうに見つけるなんてさ。

電車がもうすぐ入ってくる。
錆びた鉄のにおい。
きっと、僕には気づいてないだろう。
このまま、違う車両に乗るか、それとも声をかけてみるか。
迷った挙句、左斜め後ろ60度から声をかけてみた。


全然驚いてなかった、ただ「久しぶり」と即答しながら、彼女は目を逸らした。

あらら。
彼女は、僕に気づいてた。
彼女は、僕に気づいていながら、気づかないふりをしようとしてた(に違いない)。

同じ電車に乗るのに、突如ここから他人のふり・・・もできず、一緒に乗車。
ドアを挟んで、向かい合って立った。
行き先はともかく、少なくとも10分は一緒にいなきゃならないはず。
彼女は、鞄の中に見える携帯を1分おきくらいに気にしてた。
当たり前だけど、僕の知らない間に機変してたね。
電話の着信/メールの受信の気配はなさそう。
僕と話すこと、露骨に嫌悪してるのか、あるいは混乱してるのか。
とりあえず、平静を装って、通り一遍の会話。

土日はよく実家に帰ってきてること。
会社で転属になって、もう1年になること。
最後に会ったときに話してた悩みは、もう解決したこと。
そして、何より、元気でいること。


10分後、僕は電車を降りるとき、「それじゃ」とだけ言った。
彼女は何も答えないまま僕に背を向け、一気に空いたベンチシートへ逃げるように遠ざかったよ。


もう彼女に立ち入らないと決めたはずなのに、いつのまにか、勝手に十字架下ろしてた。

過去は永劫よみがえらない、この手から金色の砂の様に洩れてく。

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  1. posted by anothern @ 23:30:53 JST |
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